単身赴任となってしまう転職をしても大丈夫なの?|転職での疑問


ここでは、転職に関する様々な悩みや疑問についてアドバイスしていますが、今回は、単身赴任となってしまう転職をしても大丈夫なのか、についてです。

転職することを決意して、転職サイト等で求人探しのために条件入力する際に、職種・業種・年収と同様に必ず設定するのが勤務地です。

あまり深くも考えず、自分の住む都道府県、および、住んでいる場所によっては近隣都道府県も設定して求人検索をする方がほとんどなのではないでしょうか?自宅から通勤できる範囲の会社に転職するのが当たり前のこととして。

そこで、一度試しに、職種・業種・年収に関する希望条件だけを設定して、つまり、勤務地の条件を設定せず(もしくは希望勤務地を全国に指定して)、求人を検索してみませんか?

いかがですか?特に、地方にお住まいの方は、何かに気づかれたのではないでしょうか。

そうです。世の中には、自分の希望条件を満たす求人がこんなにもたくさんある、ってことに。

首都圏に企業が集中していますので、仕事もたくさんあるのは当たり前の話なのですが、自分が住んでいる都道府県周辺の求人だけを検索しているだけでは、その事実を実感できないのです。しかも、首都圏の求人は年収の条件も良いです(首都圏の物価が相応に高いという要因もありますが)。

そんな恵まれた求人があるのなら、引っ越ししてでも転職してしまえばいいのかもしれません。ただ、独身の方であれば、自分が思い立ってしまえば、どこに住むことだって簡単ですが、結婚して妻だけでなく子供も含め扶養家族を抱えていると、引っ越し前提での転職を決断することは、そう簡単ではありません。

では、単身赴任をしてでも、そのような条件のいい求人へ転職しても大丈夫なのでしょうか?また、もし単身赴任を決意する際には、どのような配慮が必要になるのでしょうか?

今回は、この件について以下に整理してみましたので、是非、参考にしてみてくださいね。

1.家族への考慮

もし、単身赴任となってしまうような転職を検討する際には、まず、家族への配慮が必要です。家族でありながら同居しないという選択をすると、家族にも少なからず影響を与えますので。

①奥さんの同意

一番重要なことが、奥さんの同意となります。

一般的に、奥さんは旦那さんより家庭のこと全般について思慮深いことが多いです。そのため、旦那さんが単身赴任した場合に、我が家で起こるであろう問題と、その影響度を想像する力も高いものです。

そのような奥さんに、単身赴任によって起こるデメリットがそんなに大きなものではなく、それ以上に、単身赴任してでも転職するメリット(年収と旦那さんのやり甲斐が中心となるでしょう)を伝え、理解してもらう必要があります。特に、以下で記載している子供の事や生活費のことは十分に説明する必要があるでしょう。

②子供の年齢

上述した、奥さんの同意を得るにも、また、自分が単身赴任を決意するにも、非常に重要となるポイントが、子供の年齢ではないでしょうか。

お子さんが既に社会人になっていたり、そうでなくても、高校生・大学生であれば、子供が親離れしているので、単身赴任での問題も起こりにくいでしょう。ただ、中学生、特に小学生以下であれば、両親の愛情のもとで育てる方がいいものです。

また、子供に対して両親がいる環境を準備する必要性以上に、自分自身が小さな子供と離れ離れになることが残念で仕方ないのではないでしょうか?

2.生活費への考慮

家族への配慮を十分に行ったとしても、それだけでは単身赴任してもいいことにはなりません。奥さんの同意を得るために必要な要素でもあるのですが、やはりお金に関してはシビアに考える必要があります

単身赴任するとなると、必要となる生活費も増えてしまいます。単身赴任で1ヶ月のかかる生活費の相場は12~14万円程度と言われています。毎月この出費は大きいですよね。

そういう生活費を可能な限り抑えるための、各種確認・交渉が必要になってきます。

①社宅の提供

転職先として検討している企業には、社宅を提供していただけるか確認しましょう。会社所有の社宅でも借り上げ社宅でも構いません。

社宅提供に関するルールは企業によって異なりますので、必ず提供してもらえるわけではありませんが、家賃が大きな出費であることに変わりはありませんので、それを抑えられるのであれば、それに越したことはありません。

②帰省手当

単身赴任をすると、定期的に家族のもとに帰省する必要があります。単身赴任せざるをえないような場所に転職するとなると、交通費も結構かかるはずです。しかも、年1回ではなく、月1回、2ヶ月に1回程度の帰省は必要、と感じる方も多いでしょう。

企業によっては、年間数回分の帰省手当が支払われる制度が整っている場合もあります。これはかなり助かりますので、そのような制度があるかどうかを、事前に確認しておきましょう。

③年収

社宅の提供、帰省手当の支給、が両方ともある企業であれば、非常にありがたいですが、残念ながら、両方ともない企業もあります。

その場合は、生活費アップ分を年収交渉によって獲得するしかありません。自宅から通勤可能な場合の希望年収に、生活費アップ分を加えた金額が希望年収になる旨を伝え、交渉を成功させるしかありません。

それが実現できなければ、実質的に年収が下がった上に、単身赴任によって起こる可能性のあるデメリットまで許容せざるをえなくなり、そうなると奥さんから同意を得られない可能性が高くなってしまいます。

3.一人暮しへの考慮

家族への配慮、生活費への配慮に比べれば、そんなに重要なものではありませんが、自身が一人暮らしすることにより発生しうる課題に関する考慮も、ある程度は必要になるでしょう。

①炊事・食事

単身赴任をすると、自宅で自炊する機会は少なくなるでしょう。土日の休みでもない限り、仕事で疲れた体にムチ打ち、帰宅後に自炊することは大変ですから。そうなると、外食の機会も増えていくでしょう。

外食が続くと、自分の好きなものばかり食べてしまい、食事からバランスよく栄養を摂取することが出来なくなることはよく聞く話です。特に、県外どころか海外に単身赴任してしまうようなことがあり、現地食に馴染めない場合は、大変な思いをしてしまいます。

②炊事以外の家事

仕事で疲れていれば、炊事をせず外食することは可能です。ただ、ずっと掃除・洗濯をしない訳にはいきません。

掃除しなければ室内が不衛生になり、健康面でも問題があります。また、洗濯をしないという選択肢は普通ありませんが、下着であってもクリーニングに出すような不精をしてしまうと、生活費がかさんでしまいます。

誰も自分の身の回りのことをしてくれませんから、学生時代などで一人暮らしをした経験のない方は、苦労する場合もあるでしょう。自身で身の回りのことをすることが難しい、と感じるようなことがあれば、単身赴任を断念するのが賢明です。

以上にて今回の件の回答とさせていただきますが、それ以外の転職に関する様々な疑問・悩みにについても、転職の疑問・悩みについてアドバイスします!、でお答えしていますし、おすすめの転職サービスで紹介している転職エージェントに様々な疑問・悩みを相談してみるのもいいでしょう。
是非、参考にしてみてください。

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