ここでは、転職に関する様々な悩みや疑問についてアドバイスしていますが、今回は、転職に向かない人ってどんな人なのか、についてです。
今の職場に不満を持ち、転職を検討している人は、転職エージェントに相談している場合も多いはずです。ですから、転職エージェントのコンサルタントは、多数の求職者を見てきています。そのコンサルタントは、転職を斡旋することが商売ですから、求職者には転職をすすめるはずですよね。ただ、実は内心そうでもないことがあるようなのです。
エン・ジャパンのアンケートによると、過半数のコンサルタントが「転職相談の面談を行った3人に1人は、転職すべきでない人だと思った」という事実があるのです。
それでは、転職に向かない人ってどんな人なのでしょうか?
そこで今回は、その点について以下に整理してみました。是非、参考にしてくださいね。
1.希望と市場価値のギャップが大きい人
最も転職に向かない人と言えるのが、本人が希望する条件(年収・ポスト)と、その本人の転職市場での市場価値のギャップが大きい人です。そのギャップが大きいと、求人に応募すら出来ない状態となってしまいます。
最も多いのが、希望年収と年収の相場に大きなギャップがあるケースです。転職を検討している業種・職種の平均的な給与水準を把握しないで、求職者側があまりにも高額な年収を希望するケースというのが結構多いのです。特に業種や職種を変えた転職を検討している場合に多くなる傾向があります。
また、転職先でのポスト(役職)について、指定以上に限定している場合も、企業側のニーズとの折り合いが付きにくいことが多く、転職が難しくなる傾向にあります。
2.人柄的に転職が向かない人
人柄的に転職が向かない人もいます。具体的には「他責傾向がある人」「謙虚な姿勢に欠ける人」がそれに該当します。
採用面接では、一般的に過去に勤務していた企業や上司の悪口を言うのは避けるべきだと言われています。しかしながら、自分のことを正当化したいあまりに、どんなことであっても周囲の環境や人間関係に原因があったかのような話をしてしまう人がいます。また、自分の実績や長所を強調したいという思いから、自慢げな話しぶりになってしまう人もいます。
転職エージェントのコンサルタントからは、「自分にも転職の原因があることを認めないと、何度転職しても同じような障壁にぶつかってしまう」という声も上がっています。まさに他責傾向のある人に対する警鐘と言えます。
3.転職回数が多い人
転職回数が多い人も、転職に向かないと言われています。
転職エージェントのコンサルタントに「何回以上から、転職回数が多いと感じるものなのか?」との質問をしたところ、「4回(5社経験)」との回答が半数近く、「3回(4社経験)」も3割程度に上っています。「3~4回」がボーダーラインになっていると見るのが現実でしょう。
業種・職種によっては、短期間で勤務先を変えることが珍しくない世の中になってきています。ですから、転職に伴う豊富な経験を評価されることもあります。だが、会社に定着してくれる人材を希望する企業の多さを反映してか、転職エージェントのコンサルタントからは「数年おきに転職していると、今回入社しても再び退職されてしまうと考えてしまう」「実は、募集時点で転職回数を指定してくる企業が多い」という声が多く聞かれるのが実態です。
4.最後に
以上のように、残念ながら転職に向かない人は存在いたします。ただ、自分がそれに含まれないように努力することは必要です。
とは言っても、いい年齢を重ねてきた男性が人柄を改善するのは時間がかかりますし、今になって転職回数を減らす、ということは残念ながら出来ません。ただ、転職を検討している業種・職種の平均的な給与水準を知り、現実的な希望条件に見直すことは出来るはずです。
転職を成功させるためには、まず「人材」としての自分をしっかり見つめ直す、自分の棚卸をする、ことが必要でしょう。
以上にて今回の件の回答とさせていただきますが、それ以外の転職に関する様々な疑問・悩みにについても、転職の疑問・悩みについてアドバイスします!、でお答えしていますし、おすすめの転職サービスで紹介している転職エージェントに様々な疑問・悩みを相談してみるのもいいでしょう。
是非、参考にしてみてください。