ここでは、転職に関する様々な悩みや疑問についてアドバイスしていますが、今回は、キャリアアップのために転職を考えてもいいのか、についてです。
社会人になったら、給与をアップしていくことが仕事を行う上でのひとつのモチベーションになるでしょう。そのためにはスキルを身につけ、自分の価値を上げ、理想的なキャリアアップを実現していくことを考えていくべきでしょう。
キャリアアップするには様々な方法がありますが、そのひとつとして転職を考える方もいらっしゃると思います。「キャリアアップするため転職する」ということは、本当に最善の方法なのでしょうか?また、注意すべき点はないのでしょうか?
今回は、この件について以下に整理してみましたので、是非、参考にしてみてくださいね。
1.キャリアアップの方法
最初に、キャリアアップするためにはどのような方法があるのか確認してみましょう。そのさまざまな方法の中から、今の自分に最適な方法を選択することが重要となります。
①今の職場でのキャリアアップ
何か特別のアクションを起こさなくても、今の会社の今の職場でもキャリアアップしていくことは十分に可能です。
今の職場に勤務して1年未満であれば別ですが、長く勤務し続けていれば、役職は変わらなくても、担当業務を変えられて、今までとは違う業務を経験する機会は何回もあるはずです。そのようなジョブローテーションを繰り返すことによって、様々なスキルを身につけられます。つまり、キャリアアップしていくのです。
また、しっかりと実績をあげ続けていれば、役職も上がり、部下を抱える形の管理職を任されることになるでしょう。そうなれば、個別の業務スキル以外に、各種のマネジメントに関するスキルも身につけていくことになります。
②今の会社の別な部署でのキャリアアップ
上記の通り、今の会社の今の職場でもキャリアアップすることは可能ですが、残念なことになかなか業務内容が変わらず、同じ仕事の繰り返しになったり、なかなか昇進せず、管理職としてマネジメントに関するスキルを身につける機会を与えられないこともあります。
また、今の職場で不遇な状態ではないですが、今の職場の仕事以上にしてみたい仕事が別の部署にあり、是非、その仕事をして、自分の望むキャリアアップの道を進みたい、ということもあるでしょう。
そういう場合は、定期的に異動に関するサーベイ(アンケート)が行われている企業に勤務されている方であれば、その制度を活用して異動希望を出すのがよいですし、そういう制度がない企業であれば、上司に相談することが必要になります。
③社外での自己啓発でキャリアアップ
キャリアアップは、会社だけでしか出来ないことではありません。会社以外の時間でも十分に可能です。終業後の時間や土日祝の時間を活用して、自己啓発によりキャリアアップすることも可能です。
例えば、英会話レッスンに通うことにより語学力をアップして、会社内で活躍できるフィールドを広げ、キャリアアップを実現する、などがいい例と言えるでしょう。
語学力アップに限らず、自己啓発にて資格を所得することによりキャリアアップする方法はたくさんあります。そういう資格に関しては、転職で有利になる資格って、どんな資格なの?、で詳しく説明しています。転職を前提としていなくてもためになる情報ですので、参考にしてみてくださいね。
④今の会社とは別な会社(転職)でのキャリアアップ
今の会社の今の職場では、なかなか業務替えもなく、昇進の機会もない。更に、異動の機会も与えられない、もしくは、異動したいと思える部署がない、という状況であれば、キャリアアップするために転職することをおすすめいたします。
また、自己啓発で得たスキルを今の会社では発揮できない、という場合も、転職という選択肢は適切でしょう。
キャリアアップ、イコール転職。と考えている方もいらっしゃったとは思いますが、上述した転職以外でのキャリアアップの可能性を確認した上で、その可能性がない場合には転職を考えてみる方が賢明でしょう。
なお、今回は「キャリアアップのため」に転職をすることを前提にお話しています。人間関係や労働環境等により大きなストレスを感じて転職を検討されている場合は、仕事のストレスを解消するため転職しても大丈夫なの?、を参考にしてみてくださいね。
2.転職でキャリアアップを目指す場合の注意点
今の職場、および、今の会社の別の部署でのキャリアアップが難しい場合は、転職を検討するのが望ましいです。ただ、キャリアアップのために転職を考える場合、「転職」という行為そのものについて、少し確認しておいた方がいいので、その点について以下でご説明いたします。
①今のキャリアで採用・不採用を判定される
最初にとても大事なことを申し上げます。キャリアアップのために転職したかったとしても、現時点での自分が市場価値のあるキャリアを有していないと、採用する企業側は即戦力と評価してくれませんので採用されない、つまり転職活動はうまくいかない、ということです。
転職活動は、キャリアの不十分な方がされると大変苦労します。そのことは十分に理解しておきましょう。
もし、残念ながら今の自分に十分なスキルがないと感じている場合は、今の会社でキャリアアップを実現する方法を再確認するか、自己啓発にてスキルアップを目指すかを、検討してみましょう。それが実現できた頃には、再度転職のチャンスが訪れるはずです。
②環境が変わる事によるリスクの理解
転職をすると、キャリアアップに関わる職務以外のこともガラリと変わってしまいますので、それらの要因に伴って不本意な結果になるリスクもあります。
- 社風が合わない
- 上司が合わない
といった状況ですと、いくらやりたい仕事を与えられていたとしても、モチベーションが上がらず、残念な思いをすることがあります。
転職では、そういうリスクもあるということを十分に理解しておきましょう。
③どこであれ、懸命にならなければキャリアアップは無理
転職すればキャリアアップするわけではありません。やりたい仕事を与えられたら、それを人一倍懸命になってこなすことによりスキルは磨かれ、その結果としてキャリアアップもあるのです。
今の職場であれ、今の会社の別な部署であれ、転職先であれ、キャリアアップを目指すならば、懸命に仕事に取り組まなければいけないのです。
以上にて今回の件の回答とさせていただきますが、それ以外の転職に関する様々な疑問・悩みにについても、転職の疑問・悩みについてアドバイスします!、でお答えしていますし、おすすめの転職サービスで紹介している転職エージェントに様々な疑問・悩みを相談してみるのもいいでしょう。
是非、参考にしてみてください。