ここでは、転職に関する様々な悩みや疑問についてアドバイスしていますが、今回は、転職回数が多い場合、面接でどんな対応をすべきか、についてです。
転職を考えている方で、過去の転職回数が多い方は、面接の際に必ず転職回数が多いことに言及されます。
転職回数も1・2回であれば、詳細に聞かれる事は少ないですが、それ以上になると、詳しく言及される事が多いです。
企業側はそれを確認することにより、その人の性格を類推し、「今回採用しても、またすぐ辞めてしまう事がないか?辞め癖がついていないか?」という事を探ろうとします。
ですから、面接の際には、そう思わせないようにする対策が必要になります。
そのためには、どんな事に留意して面接の準備を進めればいいのでしょうか?
以下では、その点について整理してみましたので、是非、参考にしてみてくださいね。
1.明確な一貫性がある場合
面接で転職回数が多い事に言及された時は、過去の転職における一貫性をPRするのが最も効果的です。
ですので、まずは下記のような一貫性を見いだせないか、過去のキャリアを整理してみましょう。
①一貫した、ポジティブな転職理由がある場合
例えば、やりがいを感じている〇〇の業務に継続して取り組みたかったが、社内異動等によりそれが継続出来なくなり、異動先で新たな業務に懸命に励んではみたが、やはり以前の業務をやりたい気持ちを断ち切れず転職を決意した、というような転職理由で転職を複数回行ってきた場合などです。
このパターンの場合、〇〇の業務に関する求人であれば、転職後に再度転職する可能性は非常に低い、と企業側も判断するでしょう。
言うまでもないですが、もし、全ての転職理由が、仕事がキツかった等のネガティブな転職理由で一貫していた場合は、一貫性があるとはいえ、絶対に面接でそれを伝えてはいけません。
②同じ職種で転職してきた場合
一貫した、ポジティブな転職理由がない場合は、他の何かで一貫した部分がないかを確認しましょう。
最も良いのが、職種を変えずに転職し続けてきた場合です。
転職理由が一貫していない部分はやむを得ませんので、出来るだけポジティブな表現に変えて説明するしかありません。
そこはしっかり行いましょう。
その後に、「転職回数は多いですが、私は一貫して〇〇のキャリアアップに務めて参りました。」と伝えましょう。
そのように説明すれば、企業側も「この人は何も考えず転職を繰り返してきた訳ではなく、しっかりとキャリアアップを継続し続けてきた、前向きな人材である。」と評価してもらえ、過去に、人格を疑うような転職理由がない限り、転職回数の多いことが致命的な不採用理由にはならないでしょう。
③同じ業種で転職してきた場合
職種を変えずに転職し続けてきた時と同様に、業種を変えずに転職し続けてきた場合も、転職回数を多さをカバーする説明が可能です。
この場合も、各々の転職理由は、出来るだけポジティブな表現に変えて説明しましょう。
そして「転職回数は多いですが、私は一貫して〇〇の業界で経験を積んで参りました。そのため、この業界の様々な業務を理解しており、将来においては他部署への異動も可能である柔軟な人材です。」と伝えましょう。
さらに、同一業種の複数企業で、複数の職種を経験したことで、どのようなスキルを有しているか具体的にPRすることができれば、転職回数の多さをカバーすることが可能となるでしょう。
2.明確な一貫性がない場合
残念ながら、上述したような一貫した転職理由やキャリアが見当たらない場合は、以下の観点で過去のキャリアを整理してみましょう。
①直近の経歴に一貫性を見い出す
全ての経歴ではなくて構いませんので、直近ここ数年の転職には一貫性があることを示すことが出来ないか確認してみましょう。
それが、転職理由の一貫性でも、職種・業種の一貫性でも構いません。その一貫性が見つけられれば、上述したことと同様なPRを行う事が可能です。
そうすれば、「以前は、フラフラしていたように見えるが、近年はポリシーを持ってキャリア形成してきているんだな。」と、いい印象を残せるはずです。
②直近の経歴にも一貫性がない場合
このケースは、転職においてかなり不利になってしまうでしょう。
こういう場合は、直近および、それに近い最近の経歴の中で、自信を持って自己PRできるポイントを見つけ出し、それを武器に内定を獲得するしかないでしょう。
各々の転職理由については、出来るだけポジティブな表現に変えて説明するしかありません。
3.絶対にやってはいけないこと
上記では、転職回数が多い場合に、面接でするべき対応方法を記載いたしましたが、一方で、絶対にやるべきでないこともあります。
それを以下に整理してみました。
①勤務した企業や、その社員の悪口
勤務した企業や、その社員の悪口は絶対に言ってはいけません。あなたの人格を疑われるだけで、何のメリットもありません。
企業や社員に不満があったら辞めるという態度は、「次の会社でも同様なことが起こったら、また退職します。」と言っているようなものです。
②くどい転職理由の説明
各々の転職を正当化しようとして、転職理由をくどくど述べてしまうと、面接官は言い訳めいた話を長々と聞かされていると感じてしまい、印象が非常に悪くなってしまいます。
転職理由の詳細を聞かれた場合は、丁寧な説明をすべきですが、まずは簡潔にわかりやすく説明するように心がけましょう。
4.最後に
上述しました通り、転職回数が多い場合に最も重要となるものが「一貫性」です。
ですから、転職を検討する際は、将来的に再度転職する可能性も考慮の上で、一貫性のある転職をするように心がける方がよいと言えます。
ただ、自分の将来的なキャリア形成について、しっかりとしたビジョンを持っていれば、転職を繰り返すようなことがあったとしても、自ずと一貫性のあるキャリアや転職理由となるはずです。
ですから、一貫性のある転職をするように心がける、というより、自分の将来的なキャリア形成について、しっかりとしたビジョンを持つことが、最も重要な事だと言えます。
以上にて今回の件の回答とさせていただきますが、それ以外の転職に関する様々な疑問・悩みにについても、転職の疑問・悩みについてアドバイスします!、でお答えしていますし、おすすめの転職サービスで紹介している転職エージェントに様々な疑問・悩みを相談してみるのもいいでしょう。
是非、参考にしてみてください。