ここでは、転職に関する様々な悩みや疑問についてアドバイスしていますが、今回は、面接って自己PR(自己プレゼン)の場なのか、についてです。
転職活動で最も重要となるのが、何はさておき、書類(職務経歴書)と面接です。
企業側は、求職者の職務経歴書の確認を行う中で、応募要件を満たしていることが確認でき、是非、この人と会って話をしてみたい、と思えば、書類選考は合格となり、次のステップ(面接)に進むこととなります。
せっかく面接の機会をいただいたわけですから、面接では自分のことを企業に気に入ってもらおうと思いますよね。
では、面接って自己PR(自己プレゼン)の場なのでしょうか?
皆さんはご存知ですか?
以下では、その点について整理してみましたので、是非参考にしてみてくださいね。
1.面接はお互いのマッチングを行う場
面接の場で、企業に自分のことを気に入ってもらうため、自己PRに注力したい気持ちはよくわかります。
ただ、面接は何を目的にしているかを正確に把握しておかなければ、誤った面接対策を行ってしまう恐れがあります。
面接は、お互いのマッチングを行う場です。
求人募集をしている企業側は、欠員や増員等に伴い、こんなスキルを持った有能な人を社員として迎え入れたい、と思い、求人情報を転職サイトや転職エージェントに提供しています。
一方、求職者側は、転職サイトで検索して見つけた求人情報や、転職エージェントから紹介された求人情報の中から、これなら自分のキャリアを生かし活躍でき、かつ、条件も自分の望むものだ、と判断したものに対して応募します。
そして、企業側が、求める人物像に最も近く、是非迎え入れたい、と思い、かつ、求職者側も、この求人なら自分が活躍できるイメージが湧き、是非その企業で働いてみたい、と相思相愛になった時に、転職が成立することになるのです。
2.自分が求人にマッチすることをPRすることは大事
ですから「面接は自己PRの場」というのは、正確に言えば誤りなのです。
例えば、極端な例ですが、ある人が営業職から事務職に転職しようと考えていて、事務職の求人に応募した際、
「私は、直近の5年間はずっと営業成績トップを続けてきました。」
と自己PRされても、面接官には響かないでしょう。
面接では、自分の華やかしい誇れる過去の経歴を何でもPRすればいい訳ではありません。
面接では、この求人に自分はマッチしている、ということをPRする必要があるのです。
それをうまく行うために、以下の視点でみるようにしましょう。
「自分が話したいこと」ではなく「相手が聞きたいこと」を話す、という視点です。
面接では、ひとつでも自分のいいことを話したい、という気持ちになってしまうでしょう。
でも、企業側はその求人で求めていないスキル自慢をされても評価しません。
かえって、相手の意図を汲んだ発言が出来ない人、と悪い評価がされる可能性すらありえます。
企業側はこの求人に対して何を求めているかを正確に把握して、それにマッチする自分のキャリアに絞って上手くPRする必要があります。
3.自分の希望に合った求人・企業であるか確認することも大事
面接で、この求人は自分にマッチしていることをPRする一方、もうひとつしないといけないことがあります。
それは、その求人が自分の希望に合った求人・企業であるか確認することです。
上記した通り、面接は、お互いのマッチングを行う場です。
「お互い」です。
企業側から自分を評価されるように、自分も企業を評価する必要があるのです。
転職をする、ということは、今の企業・職場に対して、何らかの不満を持っていたわけです。
ですから、転職でそれが解決されないければなりません。
また、転職したからといって、その不満が解決されさえすればいい訳ではありません。
例えば、今の会社からもらっている給料に不満がなかったのであれば、転職先でもその給与水準が維持(もしくはそれ以上)されなければなりません。
その、転職先になるかもしれない企業に入社したら、今までの自分の不満は解消され、また、今までで満足していた条件は維持できるのか、しっかり評価しなければなりません。
それを怠って、内定通知に舞い上がり、深く考えずに内定に対して快諾してしまうと、入社後に後悔し、長く勤務しない間に、再度の転職活動を強いられる可能性もあります。
面接の場では、企業側が強い立場で、求職者側が弱い立場にあるわけではありません。
面接は、両者が対等な立場でマッチングを行う場です。
ですから、質問内容は慎重に厳選しつつも、企業に不明な点を確認することは全く問題ありません。
問題がないどころか、企業側に対して質問を行うことにより、興味を持ってもらえているんだな、という好印象を与える効果もありえます。
以上にて今回の件の回答とさせていただきますが、それ以外の転職に関する様々な疑問・悩みにについても、転職の疑問・悩みについてアドバイスします!、でお答えしていますし、おすすめの転職サービスで紹介している転職エージェントに様々な疑問・悩みを相談してみるのもいいでしょう。
是非、参考にしてみてください。