ここでは、転職に関する様々な悩みや疑問についてアドバイスしていますが、今回は、やりがいのために、給料の下がる転職をしてもいいのか、についてです。
私は幸いなことにも、今までの転職で給与が下がったことがありません。
また、幸いにも転職を決めた時点では、やりがいのある仕事を選択できていました。
ただ、もしも、今の仕事にはやりがいを感じられない中、ラッキーにもそれをを感じられる仕事を見つけられたが、残念ながら給与条件が今より低い求人の内定をもらった場合、自分ならどうするか?
それについても自分の中では整理ができています。
1.仕事をすることの意味
ほとんどの社会人は仕事をしています。
わが国では
- 教育を受けさせる義務
- 納税の義務
- 勤労の義務
という三大義務の中にもあるぐらいですから、働く、仕事をする必要はあるのです。
では、個々人にとって「仕事をする」ということには、どんな意味があるのでしょう?
①生活の糧としての仕事
人間は生きていくために、食料をはじめとした、生きていくために必要なものを得ていかなければなりません。
それも永続的に。
現代でそれを実現するには、自給自足を実現しているごく一部の人を除けば、お金を稼ぎ続ける以外に手はありません。
ですから、人が生きていくために、お金を稼ぎ続けるために、仕事をすることはとても大事なことです。
また、既婚で子供もいるとなると、生きていくために必要なお金も、独身に比べ多額になり、そのお金を稼ぎ出せなければ、何人もの人が路頭に迷うことになってしまいます。
ですから、仕事というものは、生活の糧という側面を忘れて議論することは絶対に出来ません。
②やりがい、生きがいとしての仕事
人生の中で、誰もが仕事に対して長い時間を費やします。
その時間が、ただ単に生活の糧として、給料をもらうために、やりたいとも思わない仕事を淡々とこたすことで過ぎていくのは、あまりにも残念です。
ですから、やりがいのある仕事、大げさに言えば人生における生き甲斐になるような、そんな仕事、を選択できることは、とても幸せなことです。
そして、やりがいを感じられるからこそ真剣に取り組むことができ、自ずと成果も上がります。
その結果として、将来的な昇進や昇給も実現される可能性が高くなるのです。
与えられた仕事に対して、やりがいを感じながら仕事をするのがプロだ。
そういう意見も聞きます。
そういう社会人でありたい、とも思います。
ただ、私も経験しましたが、世間ではとても重要と言われる仕事であっても、自分はどうしてもやりがいを感じることができない、そんなこと、そんな職業はあります。
たとえその仕事を3年以上続けたとしても、です。
そういうことを考えると、与えられた仕事にやりがいを感じる努力をする以上に、自分がやりがいを感じる仕事に就くことは、とても大切なことなのです。
2.仕事を選ぶ時の基準
仕事には、生活の糧、やりがい・人生の生き甲斐、という両側面を持っていることは、確認いただけたと思います。
ただ、現実的に優先されるのは、生活の糧としての仕事です。
世の中では、やりがい・人生の生き甲斐、という側面を諦め、生活の糧として仕事をしている人も非常に多いのは事実です。
生きていくことは何よりも大事ですから。
そういう中で、最初の質問に戻りましょう。
「やりがいのために、給料の下がる転職をしてもいいの?」
それに対する最も適切な答えは、
「今の生活レベルを大きく下げることがない範囲の減給と判断できるのであれば、是非、転職した方がいい。」
だと考えます。
仕事が生活の糧という側面を持っていることは絶対に否定できません。
ですから、生活ができなくなるレベルの減給を伴う転職は絶対にしてはいけません。
独り身の場合はどうにでもなるのでしょうが、特に養うべき家族がいる場合は、生活ができるレベルの見極めは非常に重要です。
家の大蔵大臣が奥さんであれば、奥さんとしっかり議論しておかなければなりません。
ただ、それ以上のどの程度の生活レベルを求めるかは、個々人・個々の家庭の判断に委ねられるべきものです。
その、個々人が決めた生活レベルを可能な範囲であれば、働く人のやりがい・人生の生き甲斐という側面は最大限に尊重されてしかるべきものです。
やりがい・生き甲斐を感じる仕事を継続できれば、仕事に伴う報酬もいずれは自分の期待以上のものになるでしょう。
報酬については、短期的だけではなく、長期的な目で見る方が、その人の本当の幸福度を向上させることになる、と考えています。
以上にて今回の件の回答とさせていただきますが、それ以外の転職に関する様々な疑問・悩みにについても、転職の疑問・悩みについてアドバイスします!、でお答えしていますし、おすすめの転職サービスで紹介している転職エージェントに様々な疑問・悩みを相談してみるのもいいでしょう。
是非、参考にしてみてください。