転職活動では、いかに多数の情報を入手するかが、成功に決め手になります。
まずは、どんな企業がどんな求人を募集しているかの情報を、おすすめの転職エージェント・転職サイトなどから多数入手する必要があります。
次に、その中から自分の希望に合う求人を探し、応募を検討したい企業が決まれば、今度はその企業の情報を入手することになります。
転職サイトを通じて転職活動を行う場合は、転職サイトの求人情報や企業のサイト等から情報を入手することになります。
ただ、転職エージェントを活用していた場合は、担当者からもっと細かな様々な情報を入手可能です。
そういう意味でも、転職エージェントを活用した転職はオススメですが、ただ、せっかく転職エージェントが持っている情報をうまく引き出せなければ、転職活動を有利に進めることができません。
そこで、応募する企業について、転職エージェントから聞き出すべき内容について整理しました。
以下の9つのポイントは、必ず転職エージェントの担当者に確認してください。
1.求人の背景
普通は、欠員か増員か、という情報ぐらいしか伝えられないことが多いですが、もっと詳しく入手することを試みましょう。
- どんな理由で辞めた、どんな業務を行っていた人の補充になるのか。
- どんな理由で増員を決め、具体的にどんな業務にテコ入れしようとしているのか。
など、可能な限り具体的なことを聞きましょう。
場合によっては、欠員の理由が人間関係の問題の可能性もあります。
そういうことを知っているのと知らないのでは、以下の2~9の確認内容や深さも変わってきます。
2.業務内容、今回の求人に求められているもの
あなたのキャリアと、今回の求人内容が本当にマッチしているのか?
つまり、
- あなたが本当にやりたい仕事なのか?
- その企業に対して、あなたは貢献できるのか?
を判断するためには、この点を十分に確認しておく必要があります。
3.組織構成
- 自分が配属される予定の部署は、会社の組織図上ではどこに所属しているのか?
- 自分は、配属される予定の部署のどのポジションに配属され、部下は何名いるのか?
- 自分が配属される予定の部署のメンバー構成・年齢構成
などを確認することにより、会社の内部状況や自分に求められる人材マネジメント内容・範囲が明確になります。
それに伴い、入社後の職場環境がイメージしやすくなります。
4.社長、上司になる人のプロフィール・性格
これは、
- 自分が入社後に仕える上司とやっていけるかを確認する。
- 面接時の内容をどのような形にするのが効果的かを確認する。
という目的があります。
やはり、理論的な相手と情熱的な相手では、面接時に使うべきフレーズ、発言時の抑揚も変えていくべきです。
※自分という人間を偽るレベルにはならない範囲で。
5.選考プロセス
- 内定までの面接回数と、各々の面接官に関する情報
- 面接時の質問内容の特徴(過去の質問内容等)
について確認しておくことにより、具体的な面接対策を実施できます。
面接官が、人事担当者、実務担当者、直属の上長、社長(or 担当部署管轄役員)により、想定される質問のレベルも変わりますし(実務に寄る or 経営課題に寄る)、自分が事前に準備しておくべき質問内容も変わりますので、ターゲットに合った準備をしましょう。
6.過去の採用に見られる傾向
採用された、もしくは不採用になった人に多く見られる傾向があれば、事前に確認しておきましょう。
もし、自分が不採用になった人に多く見られる傾向があるのであれば、そもそも応募しないことも含め十分な検討が必要になってきます。
7.社風
これは、自分がその企業でやっていけるのか、自分がその会社に入社してすぐに嫌になったりしないか、を確認するために事前にヒアリングしておくべきことです。
8.配属先が抱える課題
この課題自体が、自分の課題になる可能性もあります。
その場合は、重責を担わされる、という理解をしなければなりません。
また、そうでなかったとしても、組織でその課題を解決していく中で、あなたにもアイデアを求められる可能性はあります。
いずれにしても、その件で面接時に意見を求められる可能性がありますので、事前に確認しておき、その対策を実施しましょう。
9.会社の経営課題
部長クラス以上の求人の場合は、配属先の抱える課題だけでなく、会社の経営課題に対してどのような取り組みをしてもらえるのか、意見を求められることが多いです。
そのためにも、事前に確認をしておき、対策を実施しておきましょう。