今回は、異動後の職務内容が自分に合わない場合の転職理由、について事例紹介いたします。
面接の中で注意が必要になるのが、現職を退職しようとしている(もしくは前職を退職した)理由の説明です。
表現を誤ると、非常にネガティブな人物を解釈され、採用が難しくなります。
そのため、面接でよく出る質問の中でも最も重要なもののひとつになります。
(その他の質問については、転職時に面接でよく出る質問を参照)
そこで、転職理由に関する各種事例を紹介いたします。
是非、参考にしてみてください。
1.回答例:異動後の職務内容が自分に合わない場合
現在勤務する会社では、やり甲斐を感じていた情報システム部門での業務ができなくなったため、退職することを決意いたしました。
私は、2年前まで現在の会社の情報システム部門に勤務しておりましたが、異動に伴い、現在は経理部門で業務を行っております。
経理部門は企業のお金を預かる非常に重要な業務を行っているため、異動後は自己啓発で簿記の勉強なども行い、同僚に少しでも早く追いつけるように努め、周りからも業務習得・業務処理の早さで評価してもらえるようになりました。
ただ、私に与えられていた業務は週単位・月単位でのルーチンワークでした。
情報システム部門時代に、現場の要望に応える形で、都度、様々なシステムを構築し、皆さんに喜んでいただくことにやり甲斐を感じていた私には、経理業務が物足りなくなってきました。
そのことを上司に相談しましたが、経理部門では少なくともあと5年程度は現在のようなルーチンワークがメイン業務になることを告げらました。
そこで、情報システム部門への異動を懇願しましたが、残念ながらその希望は叶いませんでした。
そのため、この度、新たな環境で情報システムに関する業務に従事する道を選択することといたしました。
2.回答例の補足
企業に勤めていると、自分の役割が変わるタイミングがあります。
同じ部署で昇進し、ラインの長に就くこともあるでしょうし、他部署に異動することもあります。
他部署に異動した場合は、業務内容がガラッと変わりますので、業務について一から勉強する必要もありますし、環境に慣れるまで時間もかかります。
それを苦にして転職をする場合、求人先の面接官に、
「適応力が低いのでは?」と思われないようにしなければなりません。
そのためには、
- 私は、合わないなりにも頑張ってきた。
- でも、やり甲斐を感じられないため、考えられる対策を講じた。
- しかし、何も改善されず、これ以上我慢することは自分のキャリアに悪い影響を及ぼすと判断した。
ということをしっかり伝える必要があります。
面接官にそのように思ってもらえさえすれば、再転職は十分に可能です。
異動後に現職が自分に合わないという理由で退職をする場合は、説得力のある退職理由を説明するためにも、上記1.2.に努めなければなりません。