ここでは、私が転職活動の中で経験したエピソードをご紹介しています。
今回は、転職を有利にする、市場価値のある業務ノウハウに関するエピソードです。
私が職種・業種ともに変更せずに転職してきた理由
私は、転職の際に、職種・業種ともに変更せずに転職することをススメています。
私はそうしてきました。
その方が、企業から即戦力との認識を持ってもらいやすく、年収についても現職以上での交渉がしやすいためです。
ただ、年収を下げることなく転職するための条件が、上記以外にない訳ではありません。
それは、自分自身が身につけた特定の業務ノウハウが市場価値のあるものであり、そのノウハウを必要とする求人が存在する場合です。
私が業種を変えて転職しようとしたわけ
私は、1回目の転職を除けば、ずっと同じ職種・業種での転職を繰り返しています。
ただ、3回目の転職の際に、3社の内定を同時にいただいたのですが(1回の転職で、同時にたくさんの内定を獲得するワザを参照)、その中の2社は、今まで勤務していた企業とは異業種でした。
私は、当時勤務していた企業での業務で、ある製品の社内導入の責任者をしていました。
その製品は業界を問わず人気で、それを導入している企業が、その製品の保守・運用のための要員を多数募集していたため、私も応募したのです。
私は、その時も現職と同じ職種・業種の求人を募集している企業への再就職を希望しておりましたが、そういう企業はその当時は1社しかありませんでした。
また、その企業はそんなに大きな企業ではありませんでした。
一方、転職エージェントから紹介された上記2社は、東証1部上場企業で、安定企業としての魅力を感じていたのです。
その製品を責任者として導入したキャリアが功を奏して、その2社はトントン拍子で話が進み、両社とも内定をいただけたのです。
その時に、特定の業務ノウハウは、それを持つ人自身の市場価値を大きく上げることになるんだな、ということを痛感しました。
ただ、私は熟考の結果、その2社の内定をお断りして、規模は小さいもう1社にお世話になることを決断しましたので、そのノウハウを生かしての転職は実現されませんでした。
市場価値のある業務知識を持つと、転職では本当に有利
その時の経験は、その後、私の後輩の転職の際に、非常に役に立ちました。
それから3年後の話ですが、私は後輩に上記の事実を伝え、その後輩にも同製品を扱う仕事に就くことを勧めたところ、それを見事に実現させました。
そして、数年後にはそのノウハウをもって、キャリアアップのための転職も成功させています。
私は恩恵にあずかれなかったのですが、代わりに後輩が、市場価値のある業務知識を持つと、転職では本当に有利であることを実証してくれました。