転職のコツを、こんな失敗をして学びました!|転職エピソード

ここでは、私が転職活動の中で経験したエピソードをご紹介しています。
今回は、失敗を通じて転職のコツを学んだエピソードです。

 

私は30代後半以降、何回も転職を繰り返しています。
ただ、初めの1回目を除けば、職種も業種も変えずに転職をしています。

 

職種も業種も変えずに転職しようとすると、求人数は非常に少なくなります。
ただ、そんな求人があれば、企業側に即戦力として評価してもらえ、年収等についても、確実に現職以上で交渉出来ることが大きな理由です。

 

では、1回目の転職時からそうすれば良かったのに、何故そうしなかったのか、というと、それは私が初めて転職した時のエピソードについて触れると、分かっていただけると思います。
やはり、人間というものは失敗をしてコツを学ぶものなのです。

 

 

初めて転職した時の必須条件

私は、新卒で入社したある企業の情報システム部門に長く勤務しておりましたが、異動後の経理部門で上司から壮絶なパワハラを受け、情報システム部門への再異動希望も叶わなかったため、人生初めての転職を決意しました。

 

転職の際、職種については、当然ながら、経理業務ではなく情報システム関連業務(システムエンジニア)を希望していました。

 

ただ、長く勤務したその会社と同じ業種の企業に転職したい、という強いこだわりはありませんでした。

 

それよりも、当時の私は引っ越し等で居住地を変えたくない、という希望の方が強かったのです。
私は生まれ育った地元が好きで、既に一軒家も購入していたためです。

 

私の地元は100万都市のような大都会ではありませんでしたから、そんなに求人も多くなく、ハローワークを通じて転職しました。
その時は、とにかくシステムエンジニアの仕事が出来れば、生きがいを感じることが出来る、と思っていました。

 

転職先は、地元のソフトウエアハウスでした。

 

その時点で、私は30代後半でしたが、今までとは違う業種での仕事に懸命に取り組みました。
でも、いくら頑張っても、あまり仕事が面白く感じられなかったのです。

 

そして、転職して1年経った時点で、自分に自問している私がいました。
「お前がしたかった仕事は、本当にこれなのか?」と。

 

 

私が本当にしたい仕事に気付いた時

その時にやっと気づいたのです。
私が本当にしたかったのは、私の今までのノウハウを活かして、生き生きと仕事が出来るのは、単なるシステムエンジニアではない、ということに。

 

私は長く情報システム部門で勤務し、ITの技術を習得していたのは事実です。
ただ、私が習得していた、もうひとつの重要なものに気づいていなかったのです。

 

それは、長く勤務した企業の業種特有のノウハウです。
業種毎にビジネスモデルは異なります。
それに伴い、実務上の業務フローも異なります。

 

企業の情報システム部門というのは、その業務フローを最適化するツールとして、システムの導入や改修を行い続けます。
そういう業務を継続していたことにより、その業種のノウハウをたくさん吸収していたのです。

 

そして、実は、ITの技術以上に、その業種ノウハウというのは、非常に価値の高い知識であることに気づいたのです。

 

そのノウハウを活かせない、今の仕事に消化不良を感じていたのです。

 

その後、再度、今まで長年やってきた業界で情報システムの仕事がしたい、その気持ちを止められなくなっている自分に気づきました。

 

 

転職時の必須条件が変わった時(転職のコツを学んだ時)

そして、私の地元はそんなに大きな街ではなかったので、その希望を叶えるには、購入した一軒家を離れ、地元を離れる決断をする必要があることにも気づいていました。

 

私の、転職時の必須条件が変わったのが、まさにその時です。

 

その気持ちを家族にも伝え、幸いに納得してくれたので、その後の私のキャリアがあります。

 

地元にこだわらず、職種と業種にはこだわり、転職サイトで仕事を探したら、たまたますぐにいい企業が見つかりました。
年収もアップすることができました。

 

今、購入した一軒家は、縁あってその家を気に入っていただいた方に貸しています。

 

1回目の転職は、ある意味では失敗でした。
失敗をして転職のコツを学んだようなものでした。

 

でも、私は1回目の転職のことを、本当の意味での失敗だとは思っていません。
やりたい仕事を明確にすることが出来たのは、1回目の転職があったからこそ、と思っているからです。

 

前述した通り、その後は職種も業種も変えずに転職しています。
そのメリットに気づいたのは、机上ではなく、上記の体験に基づいての事だった、ということなのです。

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