ここでは、転職に関する様々な悩みや疑問についてアドバイスしていますが、今回は、職務経歴書の書き方のコツ、についてです。
現在の職場での不満を我慢できずに転職を決意し、実際に転職活動を開始して求人に応募すると、最初の関門が書類選考となります。ここをクリアしない限り、面接の機会を与えられないわけですから、是非とも書類選考は通過したいものですが、そう簡単ではありません。企業により判断基準は異なりますが、書類選考通過率の平均は30%前後でしょう。
その書類選考を通過するために最も重要となるのが、職務経歴書になります。その出来栄えにより書類選考通過率は大きく変わります。
では、皆さんは職務経歴書の書き方のコツをご存知ですか?特に初めて転職される方は全くわからないかもしれませんね。
そこで今回は、職務経歴書の書き方のコツについて以下に整理してみました。是非、参考にしてくださいね。
1.書式を決める
職経歴書を記載するにあたっては、書式を選定する必要があります。それぞれに特徴がありますので、自分にはどの書式が適しているか見極めましょう。
①時系列(編年体式)
最もオーソドックスな書式で、自分の経歴を古い順で記載していく形式です。
一般的に書類は、冒頭の部分がしっかり読まれることが多いため、この書式の場合は、自分の初期のキャリアが目立つことになります。ですから、この書式は、担当した業務・部署が少なく、職務経歴が少ないため、職務経歴書が1・2枚程度で収まる方に適しています。
②逆時系列(逆編年体式)
時系列(編年体式)とは逆で、自分の経歴を新しい順で記載していく形式です。
上記した通り、書類は冒頭の部分がしっかり読まれることが多いため、この書式の場合は、自分の最近のキャリアが目立つことになります。ですから、この書式は、直近の仕事に関連した業種・職種での転職を希望する方や、担当した業務・部署が多く、職務経歴が多いため、職務経歴書が3枚以上になってしまう方に適しています。
③職務別(キャリア式)
上記2つのようにキャリアの時系列には関係なく、職務別に整理して記載していく形式です。
1つの会社で多数の職種を経験した人や、転職の際に希望する職種が明確なため、該当する職種に関する経歴を冒頭に記載したい、と考えている方に適しています。
2.職務経歴書を実際に書いてみる
自分の職務経歴数や、転職で希望する職種が直近の経歴に関連するか等を参考に、職務経歴書の書式を選んだら、その書式で実際に職務経歴書を書いてみることになります。その際、どのようなことを気にして記載すべきか、以下にて説明いたします。
①職種毎に適した記載方法を確認
職務経歴書は、職種によっても少しずつ記載方法が異なります。詳しくは、DODAの職種別・業種別の職務経歴書サンプルを参考にして、自分にあったサンプルを確認してみましょう。
②まずは、全ての経歴を書いてみる
決めた書式に基づいて、まずは自分の全ての経歴を漏れなく記載してみましょう。最初は、取捨選択などせずに、全ての経歴を記載してみることから始めましょう。
②経歴が多すぎる場合は不要なものを割愛する
職務経歴の少ない方は、自分の全ての経歴を漏れなく記載しても、職務経歴書が2枚以内に収まります。ただ、職務経歴の多い方が、全ての職務経歴を記載すると、4ページ以上になってしまう場合もあります。
よく、職務経歴書は2枚以内に収めるべきとのアドバイスがあります。あまりに長い職務経歴書は、企業の担当者に最後までしっかり読んでもらえない可能性があるためです。
私も経歴が多いため、その点では非常に苦労しました。結局2枚に収めることは出来ていませんが、今後、自分が希望するであろう職種・業種に、直接的にも間接的にも関係しないと思われる経歴については記載を割愛するなどして、極力記載内容を抑える努力をしました。
この作業は非常に重要ですので、経歴が多い方は、必ずその厳選を行いましょう。
3.応募求人に合わせて見直しを行う。
上記までの作業を行えば、いったんは職務経歴書が完成しますが、実際に求人に応募する際に提出する職務経歴書は、書類選考を通過しやすくするために、少し修正を加えることが大事になります。
①求人に全く必要ないスキルは割愛する
職務経歴の多い方は、上記2の②の作業で、不要と思われる経歴を割愛してはいます。ただ、自分が希望するであろう職種・業種に、直接的・間接的に関係しそうな経歴は割愛していません。
実際に求人に応募する場合は、職種・業種の特定ができている訳ですから、更に割愛できる経歴もあるかもしれません。特に、職務経歴書が3ページを超える方は、それを行えないかしっかり確認しましょう。
人は「自分は、あんなことだって、こんなことだって出来ますよ。」とPRしたくなるものですが、書類選考を通過するために重要なことは「御社が求めているスキルについては、全て高いレベルで有していますよ。」とPRすることなのです。
②求人に必要なスキルは目立つ記入にする
「御社が求めているスキルについては、全て高いレベルで有していますよ。」とPRすることが重要、と述べましたが、そのために必要となるのは、不要なスキルを割愛することだけではありません。
必要なスキルを目立たせる工夫も必要になります。経歴について具体的な成果を記載していない場合は、可能であれば、その成果を定量的な数字(金額・パーセント・順位等)で記載しましょう。数字を記載できない場合は、定性的な効果でも構いませんので、詳細を明記して、自分が必要十分なスキルを有していることをしっかりPRしましょう。
以上にて今回の件の回答とさせていただきますが、それ以外の転職に関する様々な疑問・悩みにについても、転職の疑問・悩みについてアドバイスします!、でお答えしていますし、おすすめの転職サービスで紹介している転職エージェントに様々な疑問・悩みを相談してみるのもいいでしょう。
是非、参考にしてみてください。