今回は、残業が多い・休日が少ない場合の転職理由、について事例紹介いたします。
面接の中で注意が必要になるのが、現職を退職しようとしている(もしくは前職を退職した)理由の説明です。
表現を誤ると、非常にネガティブな人物を解釈され、採用が難しくなります。
そのため、面接でよく出る質問の中でも最も重要なもののひとつになります。
(その他の質問については、転職時に面接でよく出る質問を参照)
そこで、転職理由に関する各種事例を紹介いたします。
是非、参考にしてみてください。
1.回答例:残業が多い・休日が少ない場合
現在(以前)の職場では、残業するのが当たり前という風潮があり、毎日定時後に3時間程度の残業や、ほぼ毎週の休日出勤が発生しておりました。
そのため、残業を削減するための業務フローの見直しを上司に提案したこともありましたが、運用見直しのためにはかなりの時間がかかる等の理由で、受け入れていただくことはありませんでした。
また、自己啓発によるスキルアップにも努めたい気持ちがあるのですが、その時間も十分確保できない状態でした。
私は必要な残業をすることについては全く厭いませんが、もっと効率的に業務を取り進められるのではないかと、常に考えておりました。
メリハリを持って業務に取り組むことで、より高い効率を生み出し、そうすることにより空いた時間を活用してスキルアップに励みたい、という思いが非常に強くなったため、このタイミングで退職を決意いたしました。
2.回答例の補足
残業や休日出勤が多いため、心身ともに疲労がたまり、仕事をするためのモチベーションが上がらず、転職を考える方は非常に多いです。
ただ、「残業や休日出勤はしたくない」という気持ちを前面に押し出してしまうことはよくありません。
どの会社でも、多かれ少なかれ残業はあるものですから。
もし、そのネガティブな気持ちを前面に押し出してしまうと、仕事自体に対する意欲が低い人と解釈されてしまう恐れが高く、そうなると内定を獲得することは難しくなります。
そのため、少し別の側面から表現し直した方がいいです。
まず、仕事をするために残業が必須のわけではありません。
むしろ残業代を支払う必要もあるため、企業も残業は抑えたいはずです。
ですから、生産性を上げて仕事を行うことが出来れば、企業側にも使用者側にもメリットがあります。
そこに着目しましょう。
また、残業が減ったことにより生まれる時間の有効活用を考えることは、社会人として素晴らしいことでです。
業務中には習得できない知識について、自己啓発という形で勉強したいという意欲を伝えられれば、面接時にプラスの評価となります。
ですから、
- 効率的な仕事を行うことで、更なる成果アップを目指したい
- 残業・休日出勤の削減により生まれる時間を活用して、自己啓発に励みたい
という二つを前面に出した形で面接を乗り切るのが賢明なやり方です。